2016年のワインぶどう収穫– 小粒でもきめ細やか!

December 14, 2016 - オーストリアにおけるワインぶどう収穫量は今年よりも変化が激しいときはまずないでしょう。シュタイヤーマルクとブルゲンラントでは4月下旬の遅霜の被害によって50~80$の収穫減量となった反面、南部オーストリアの大部分での収穫率は平均値以上で好調でした。このためワインブドウと樽ワイン価格が特にグリュネン・フェルティナでは考えてもみなかったほど暴騰し、農業省はヘクタール当たり最高収穫量を全国的に20$上方修正して市場供給を幾分は確保しました。歓迎すべきことは特に繊細な果実の香ばしさと新鮮な酸味が特徴のワインの卓越した品質です。

2016年の天候推移:遅霜、雹、9月の高温

© ÖWM/Himml
© ÖWM/Himml

2016年のワイン年はオーストリアではいくつかの驚くべきことがありました:250來史上二番目に温かい二月があった暖冬の後は乾燥した三月と天気が不安定な四月が続きました。月初には中部ブルゲンラントでは27 °Cを超えた夏のような気温が続き、4月後半には4月26~29日に三日間の極めて冷たい夜の霜が降り、若芽に積雪もありました。このためシュタイヤーマルクとブルゲンラントを中心としてワインブドウ農地とワインブドウ栽培企業には壊滅的ダメージが発生しました。
年初の後半から夏月間には多量の雨や時によっては暑い期間があったりと蒸す天候が特徴的で、有機で従来型の耕作を行っているワインブドウ耕作者は耕作地の管理に常時追われていました。前年と比較すると今年の気温は35 °Cを超えたことがありませんでした。
結局9月が平年よりかなり暑く、日照が多く、乾燥していたのでワイン製造の年が丸く収まりました。この天候がワインブドウを極めてよく成熟させ、月末のより涼しい夜が続いたことで最適な香ばしさが生まれました。秋にはときどき降雨を伴う有利な天候で推移したので、時間のプレッシャーなくリラックスして収穫でき、優れて熟し栄養素が与えられたワインブドウ材料が得られました。このためワイン製造農家はセラーへ運び込んだワインブドウの品質を最適化し促進することに集中でき、その際特殊な醸造学的トリックを利用する必要がありませんでした。
2016年産ワインは良好な酸の腰がある各種別に固有のアロマと豊潤さがもう出ています。さらに今年はアルコール濃度が低めなので心地よいまた喉元を快適に通過する飲み心地があります。

南部オーストリア

南部オーストリアでは全体として見て、ヴァハウ, テルメン地方とカルヌントゥムのワイナリーぶどう栽培地では4月の遅霜被害が原因で13~23$少ない収穫であったとはいえ、160万hlと満足できる収穫推定量で前年より20$高かったのです。ワインブドウ園固有の課題であるべと病の拡大は夏季に長期間続いた降雨によって、集中的方策を講じたにもかかわらず、部分的には避けられませんでした。
昨年より二週間遅く今年はぶどうの収穫を開始でき、ほぼ天候による制約や時間のプレッシャーもなく行われました。他の各州では収穫量が落ち込んだので大量のワインブドウ需要があり、これに伴ってワインブドウ価格が急騰しました。
総体的には2016年はワイン農家にとっては、霜のことを除けば極めて高品質であり大部分問題がなかった収穫およびセラーでの作業が印象に残ります。即ち、良好に熟し、芳香のある年度で、涼しい夜が美しい果実の実りに寄与しました。フレッシュなヴェルシュリースリングとぴりりと効きのあるヴェルトリナーはワイン愛飲家を楽しませます!

ブルゲンラント

ゴルサー地方および中部ブルゲンラントで6月末発生する特にゼーヴィンケルの冷害と雹害によって平年の収穫量より50%減少しました。
南部オーストリアとは対照的にここでは収穫が前年より若干早めに始まり、被害を受けた地域だけではなく収穫は比較的早めに完了しました。
収穫されたブドウは申し分なく楽しみがありました:良好な熟し具合、美しい熟した酸味、低pH値だったので、微生物学的に困難な赤ワインの磨り潰し発酵の際特に、清浄な醸造ができました。
今年の苦労の結果、良好でも過剰すぎないボディーをもつ極めてフルーティーで品種独特のワインができました。このことは赤の主流品質であるツヴァイゲルトとブラウフレンキシュだけではなく、白ワインにも該当します。きれいでバランスのよい酸が実りのよさを支えると同時に、中ぐらいのアルコール濃度なので飲み心地が心地よく楽しめます。

シュタイヤーマルク

4月にあった3夜連続の霜と8月中旬の雹嵐で大量の被害が出て、今年の収穫量は例年の20%弱にしかなりませんでした。シュタイヤーマルクでも夏季の降雨は有機農法を行っているワイナリーでは特に、作物保護のために大きな課題を投げかけました。
冷害に耐えたワインブドウの木は当初の植え付けストックの1カ月半にしか相当しなくなっていました。このストックは実がなる期間中に挽回されて、収穫期には対前年で大した差がなくなっており、ワインブドウの品質がかえってよくなりました。
今年のセラーには美しいボディーがあるとても活発で楽しく飲めるワインでアルコール濃度が高すぎず、ほどよくフルーティーなものが熟成しています。芳香性はヴェルシュリースリング、ムスカテラー、ソーヴィニョンブランのどれを取ってもファインな酸味の腰も効いています。シルヒャーの場合、量が少ないので、タイミングよく自社分のストックを確保されるようにお勧めします。

ウィーン

ウィーンのワイン農地は今年の悪天候をほぼ免れました。適切な作業を行ったのでワイン農園はここ首都におけるどの天候状況にも対応できました。ローンは予測値の通り平均値より若干低い収穫量でしたが、収穫作業自体はよく調整され計画されて行われました。このほか太陽がよく照った9月の天候のおかげでブドウが良く実り、ほぼ全体的に満足のゆく健全なブドウが実りました。他のワインブドウ栽培地域と同じくウィーンでもセラー作業は円滑に行われました。
こうした取組は10月末の第一回若ワイン発表会の際すでに成功していました。「ユンゲ・ヴィーナー」は極めてフルーティーで喉の通りがよい飲み心地で適度の酸味と力のある成熟した年産の初期味わいがあります。3月以降出荷予定のヴィーナー・ミックスセットDACのみが売れ行きの良さを今から予期できるだけはなく、白か赤を問わず間もなく味わえるワインもじゅうぶん楽しめそうです!